慶應・三田キャンパスで講義をしてきました

慶應義塾大学文学部に総合教育科目というものがあるのですが、通年でテーマが設定され、それに沿ってオムニバス形式の講義が行われます。
http://web.mita.keio.ac.jp/~tatsumi/sogo/
八代は昨年の「愛とセクシュアリティ」から講義をさせてもらっているのですが、今年のテーマは「死と再生」。これはまさに幹細胞生物学の領域!ということで、文学部の学生さんを前にお話をしてきました。
今回のタイトルは「黄泉の国からの帰り道」。内容は古事記の黄泉比良坂の話から死からの逃避と受容について考察したり、西行法師の撰集抄に出てくる「反魂の術」やフランケンシュタイン博士の「怪物」から生の原理を考えたり、という文献研究的な話と、iPS細胞治療や臓器移植のヒストリカルの紹介と現在の状況、というフィジカルなものをいっしょくたにしたものでした。ずいぶん駆け足になってしまったのですが、文学部の学生さんたちに、普段縁のない領域の話を知ってもらえたらいいなあと思います。